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【ネタバレ】村上春樹の代表小説「ノルウェイの森」ラスト8pについての渾身の感想文

 

つづくです。

今回は誰もが知っているベストセラー、村上春樹氏の「ノルウェイの森」のラストシーンについて書きます。

まだ読んでない方は絶対にここから先は読まないでください!!

私の人生で一番心に残っている作品。

しっかり読んだのは3回で3回とも同じような感想だったのですが

誰ともこの話をすることなく今に至るので喋りたいのです!!

まさに目の前であなたに私が熱弁してると思って読んでみてください。

※この作品のレビューやほかの方の感想は全く読んでいません。完全に私一人の独断の感想になります。

また、映画も観てないしキャストも知りません。

村上春樹 様

今回ネタバレの感想文をアップしてしまうことをお詫びいたします。

この作品にこころから感謝しています。

 「ノルウェイの森」文庫下のp286ワタナベ君とレイコさんのあのセリフ

私が今回話したいのはこのシーン。

レイコ「ねえ、ワタナベ君、私とあれやろうよ」

ワタナベ「不思議ですね。僕も同じこと考えてたんです」

ココまで長編を読んできて、もう残り少ないページ数で、あなたは思わなかったですか?

え?なんで????

何でワタナベ君とレイコさんは「アレ」をする事になるの?( ゚Д゚)

これが私がいまだに分からないところです。

小説の楽しいところは共感できなくても面白いと感じるところです。

共感できないがゆえに、こんなに何十年も心に残っているのです。

気になるし、知りたい。

私は「ノルウェイの森」が大好き。

「ノルウェイの森」の中で多様されている「寝る」という表現で

あえて言いますが

とある男女が「寝た」理由を第3者が知りたいと思う事は

ハッキリ言って

無粋

です。

下衆の極み(>_<)。

分かってます分かってます。

でも誰かに私の気持ちを聞いてほしい!!

そして、私はこう解釈しました、という方が居たら

是非私にその解釈を聞かせてほしいのです。

1回目は19歳で読んだ「ノルウェイの森」

まず最初に読んだのは19歳くらい(確か)。

その時もそのページのそのセリフで

え?なんで?

と思ったのを覚えています。

その頃は私はワタナベ君よりも年下で、まぁ男女間ではそう言う事もあるのでは?くらいの感想でした。

まだ下衆の極みからは程遠い乙女でしたから。

私には良く分からないけど、そうなってしまったんだろな、、、、と。

というか。

その頃の私にはまぁキツイ性描写の連打で瀕死だったのではないかなと

思ったりしてます。

2回目は30代半ばで読んだ「ノルウェイの森」

2回目は30代半ばでした。

レイコさんよりは年が下の頃です。

19歳で読んだ頃よりかは、ワタナベ君とレイコさんが寝てしまったのは

いくらか理解ができた気がしていました。

人間として女性として、酸いも甘いも噛みしめてきた人生。

まぁ再読ですから流れも知ってます、けど

え?なんで??

とやっぱり思いました。

とにかく性描写が多い物語です。

よく19歳で読めたなワタシ、と思わずにはいられません。

当時はみーんな読んだし持ってたし買ってました。

30代の私が持った感想は「好きな人となかなか行為に及ばず、好きではない人と行為に臨めることもあるよね、あるあるよね、、」とそんな感じでした。

作中でもワタナベ君は緑とアレには及んでいません。

アレしてなくてもシテはいますが。

そう、男と女が「アレ」をするなんて

理由は本人しかわからないし

実際、本人達にも分からない時もある。。。。

3回目は40代になってから読んだ「ノルウェイの森」

私の娘が、私が最初に読んだ年齢19歳に近づいてます。

そう、そんな40代で

3回目を読みました。

これが本当に衝撃でした。

今までで一番、なんで????が止まりません!

それは私が

レイコさんの年齢を上回っているから

だと思うのです。

まず、好きでもない(恋人ではない)しかも19歳年下の男性と寝れるか???

激しく疑問です。

いや、好きならできない、いやいや好きじゃないとできない、

いやどっちもできないっしょ、と無限ループ。

しかもレイコさんは、本当に腹立つくらい「しわしわ」でしょ?

村上春樹氏は、なぜレイコさんの描写をそこまで「しわしわ」と?ひどい。

おそらく、若かりし頃にふくよかだったレイコさんは激やせしたのでしょう。

一般的に40前の女性は、そこまでしわしわじゃないと思われるのですが、、、、。

そこまでしわしわじゃない私は、どんな理由があれ

19歳年下の男性と寝るなんてそりゃーもう恥ずかしくて死にたい。

いや、誰も私がそうとは言ってません、知ってる知ってる

そして!

好きでもない女の子と何人も寝ているワタナベ君は、その、19歳年上のしわしわの女性

体の一部がHot!Hot!!

( ゚Д゚)になったわけでしょう?

(古い…藤井隆でユーチューブで探してみて)

なぜ???

なりますか?Hotに( ゚Д゚)

ワタナベ君はオールマイティなヤリ●ンじゃないか。

いや、二人は直子を通じて、深い深い同士のような繋がりがあるのは重々承知です。

辛い直子の死を経験した、

死を選んだ、キズキを選んだ、直子。

と、生きている2人。

ワタナベ君とレイコさんの二人にしか共有できない深い想いがあった。

それはすごく分かります。

寂しいお葬式をやりなおした。

お酒も飲んでビートルズも50曲以上弾いた。

で?

アレしよう?

ちょうど僕も考えてた??

あり得なーい!!

あり得なーい!!

あり得なーい!!( ゚Д゚)

ワタナベ君とレイコさんは何故アレをしたのか?

ものすごく食いついてそのシーンだけにスポットを

あてて書いてますが

とにかく40代で読むと気になる描写多々。

「子供ができないようにしてね」と言うレイコさんに

「大丈夫です」というワタナベ君。

4回ですってよ!奥さん!

朝までに4回!

在庫はあったのか?ワタナベ君!

しわしわの女性に?4回も?

セクシーゾーンがhotに????私もしつこい

外見にそそられる要素がないとするのなら

内面に魅力を感じてhotになったわけですよね?

でも、私はレイコさんの年齢を追い越して、

内面の心のつながりが深いほど、アレは要らなくなるのではないか?

という境地にたどり着いているわけですよこの年齢で。

でも

これは若い時を過ぎた女性側の心理の一例であって

そんな事つゆほども気にしていないワタナベ君はまだ若い。

内面(こころ)の魅力に引かれてhotになるかも?

だけど、言い出したのはレイコさんです。

この二人に、アレは必要だったのでしょうか??

昨年観た映画「娼年」でも感じた、

「寝たからこそ心を開くことができる」事も世の中にはあるでしょう。

でもこの2人は十分に心がつながりあって

アレに至っていると思うのです。

「ノルウェイの森」には欠かせない終わり方だったのか?

では、アレを済ませた二人はどうしたのか。

ワタナベ君は緑に真っすぐに向かい

レイコさんは北海道へ行く。

それぞれの向かう新しい場所へ進みだすのです。

とにかく、この二人が寝るのはとっても大事なこと。

これが無いと、この物語は終わらないわけですよ。

いや、自己啓発本でいう

「選んだほうを正解にしていく」という心理で言うと

村上春樹氏がそう書いているのだから必要なシーンであった、と

思うしかないのです。

なに「なんでなんで言ってんの!」ですよ。

いわゆる、起承転結の、

起承承承、、、、、、、結。

直子の死が転ではないです、まさに2人のアレが転。

直子への想いを吹っ切ることができないのです。

もしくは、直子への想いを抱えたまま次のステップへ進めないわけですよね。

なぜ、ビートルズの50曲のお葬式だけじゃダメだったのか?

 

このラストを引き起こしたのはレイコさんのこのセリフか?

私が気づいていない伏線があるのか。

私なりに再読の再読を積み、考えました。

おそらくp263の

レイコさんがワタナベ君に言うこのセリフ。

「私たぶん体を馴らす必要があるのよ、旭川に行く前に。~中略~そういうの少し助けてくれる?私、あなたしか頼れる人いないから」

これが一つトリガーになってるかもしれないです。

レイコさんの性のつらい体験は本当に痛ましい。

それを越えなければならなかった。

いわゆる上書きですよ、上書き。

そうオンナは上書き保存♪

19歳年下の男性と朝まで4回なら十分体を馴らすことはできたのではないでしょうか。

ちょっと若干ディスり気味になってる( ゚Д゚)

「ノルウェイの森」のテーマとは?

この小説は本当に「生」と「死」が複雑に絡まっています。

「生」も重いし「死」も重いし「性」も重い。

3重苦とはまさにコレ。40代で食べるかつ丼。

ワタナベ君は最後直子とは出来なかったわけですよ。

直子はhotにはならなかった。

こころは感じていたのに。

レイコさんは、身体はhotになっていたのに

hotになってはいけない相手だった。

「したいのにできない」と「したいけどしてはいけない」が

「生」と「死」に絡んできてます。

寝るという行為がレイコさんには「死」であったのではないでしょうか。

ピアノレッスンの生徒との、行為が。

そこから生き返って、知らない土地で生きていこうとするときに

ワタナベ君と寝る行為はまさに息を吹き返したんじゃないかなぁ。

うーん。

私の推測はそのくらいの浅さです。

「ノルウェイの森」が教えてくれたこと

男と女が寝る理由なんて誰にも分からない!

これに尽きます。

しかも、現実は「奇なり」でしょう。

小説の中で起こってしまったことに「なんで?」は無意味です。

無粋無粋。

それでもね、やっぱりココで寝ないラストは無かったのかと

思う私が居るのです。

20年を経て何度も読んで

40代で読んだ今が一番面白かったです。

レイコさんがワタナベ君に書いた手紙の一文。

「私たちは不完全な世界に住んでいる不完全な人間なのです。定規で長さを測ったり分度器で角度を測ったりして銀行預金みたいにコチコチと生きているわけではないのです。でしょ?」

これを書いてる私に刺さりますね。

2人が寝たのは、何も意味がないものかもしれない。

意味を持たせて小説の内容とつなげて美談ぽくまとめたい読者心理は、無意味と言ってるみたいです。

今の歳で「寝る」事にあまり興味がない私が、濃い性描写を読んで

本当に楽しめました。

客観視できたというか。面白かった。

全てにおいて、今回の読書が一番楽しかったです。

長文を最後までお読みくださって

本当にありがとうございました。

つづく